大学院生活がつらい5つの理由

研究室つらい。なぜこんなにつらいのだろう。

研究室と一口に言っても文系・理系、分野、先生によって天と地の差があると思われるが、私の思っていることを勝手に述べる。

研究に対してポジティブなことを語りたい気持ちはやまやまですが、今回はお許しください。

1. 組織としての風通しが悪すぎる

小中高大と公立の学校に進み、上から下まで社会とそれなりに交わってきた自負があるが、ここまで風通しの悪い硬直した組織は見たことがない。

同じ学科の他の研究はもとより、隣の研究室とすら全く交流がないところがある。

都市にあるくせに、風通しとしては山奥の閉ざされた一つの集落レベルか、それ以下。(周りに囲んでくれる優しい大自然もないため。)

研究室の文化やルールなど、いい加減であったり常識から外れたりすることがままある。

2. ボスが絶対権力

ボスが超絶な権力を握っている。世論になびかされてしまう一国の首相・大統領よりも裁量権は大きいのではないかとすら思ってしまう。

卒業研究について、研究の進捗について、判断するのはいつもボス。

長が権力を握るということは、いいボスであれば理想的な政治である哲人政治となるが、悪いボスであれば容易に専制政治・恐怖政治に堕落する。

本当に研究室は人間に依る。

3.アカデミアでは感情は重要視されない

科学というツール・フィールドは、極めて論理的にものを判断するものであって、主観・心情は排除する。そしてその結果からか、アカデミアのフィールドには感情よりも論理を重視する人が多いように感じる。

論理よりも感覚的な力が強い人間には結構つらい。

4.そもそも研究自体しんどい行為

社会への貢献性が見えにくい。

人からありがとうと感謝されにくい。

問題に対して批判的でないといけないし、他人からも批判的な意見をもらうので精神的なタフさが要求される。

やったことがうまくいくとは限らないので達成感は手軽に得られない。

5.社会からの逆風・競争性

日本ではデフレ・緊縮財政のせいか、大学の予算は年々削られている。

大学自体に余裕はないし、社会からの期待も大きいものではないと感じる。

そういったことと関連があるのか分からないが、業績主義・成果主義が蔓延、それに加えて、中国の台頭など、同業他社が増え、研究競争が激化している。

容易にブラックになる労働環境である。(しかも給料は出ない。)

終わりに

以上、「大学院生活がつらい5つの理由」でした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

おまけ: 最近読んだ参考ブログ

サイトー研さん

https://3-1-10.net/

理系大学院生活について正直な考えが述べられていて面白かったです。