本記事のまとめ
・リアのスプロケットを14T(14歯)から18T(18歯)に変更した
・18Tに変えたことにより、坂道・漕ぎだしが軽くなり、1速~3速まで有効に使えるようになった
・Amazonでスプロケットを選ぶのに注意が必要
作業の背景
内装3速のママチャリのチェーンが伸びており、普通にこいでいてスプロケットから外れるようになってしまった。
チェーンの伸びを測るやつ↓で計ったら0.5を超えて0.75にギリ行かないくらい。
そこそこの伸び。

PARKTOOL(パークツール) チェーンインジケーター 測定値:伸び0.5/0.75% CC-3.2
前回チェーンを交換してから1000kmは漕いだので、そろそろチェーン交換は必要かな?と思っていた。
(筆者あとがき:0.75くらいならチェーン引きで調整してもよかったかも。ただ、今回はスプロケット交換をするのにチェーンを切る必要があったので、まぁよいか。)
それに加えて、車齢が12年、総走行距離が4000kmくらいで、スプロケットも摩耗してるかなと思い交換を思い立った。
また、スプロケット交換でググっていたら、軽いギア(でかいスプロケット)に変えられることが分かったので、ついでに軽いギアに変えることにする。
購入品
・チェーン
シングルスピードor内装3速用のものを買う。
厚歯と呼ばれるもので、1/8インチの幅のものを選ぶ。

商品ページでサイズが 1/2″×1/8″と買いてあればよい。
ここで、「”」のマークがインチを意味していて、1/2″(1/2インチ)がチェーンのピッチ、1/8″(1/8インチ)がチェーンの幅を示しているようである。
今回はamazonで売っていたシマノ純正のチェーンにした。
シマノでは数多のチェーンがあるが、今回はNexus 1s(ママチャリのシングルor内装変速)のシリーズを選べばよい。

シマノ(SHIMANO) チェーン(内装ハブ&シングルスピード) CN-NX10 シングルスピード対応 1/2X1/8 114L ICNNX10C114I
ちなみにが、以前一回チェーン交換したときはKMCのチェーンにしていた。

ケイエムシー(KMC) HV410 チェーン 一般車 1スピード用 (シルバー) 114Links KMC-HV410-BOX シルバー
・スプロケット
こちらも厚歯用のものを買う。18T(18歯)で見ていたせいもあるのか、チェーンよりも厚歯かどうかの見極めが難しく、いろいろ勉強していたらネットサーフィンに5時間くらいかかったと思う。
最終的に購入したのがこちら。

シマノ(SHIMANO) リペアパーツ スプロケット SG-3S31 SG-3S42 SG-3S40 SG-3R40 SG-3R55用 各種
amazon公式からの出荷品ではいいものがなかったので、マーケットプレイスに出ていたPAXPROJEXTさんから購入した。
メール便での発送で安くて迅速だった。
薄歯のものと間違えないように注意!
今回の内装3速のママチャリのように、
スプロケットが一つしかない自転車(シングルスピードか内装3速のママチャリ)は
厚さ3.0mmの厚歯と呼ばれる頑丈なスプロケットが使われています。
18Tのシマノのスプロケットでは型番:Y73T11830に対応します。
ここで非常に紛らわしいのが、18Tのスプロケットだと、
外装変速用のリペアパーツとして厚さ2.3mmの薄歯のスプロケットも売っていること。
しかも、私が見た時はこっちはamazon公式からの配送になっていて、検索でも上の方に来た。↓これ。

シマノ(SHIMANO) リペアパーツ 18Tギア(ブラック) SG-3C41 Y73T21830
レビューでも、薄歯という注意喚起がされています。
なお、薄歯のタイプはシマノの型番でいうとY73T21830で、
厚歯のものと一桁だけ違います。(Tのあとが1か2かの違いです)
ネットで買うときは型番を入れたら確実なので、型番を入れるようにしましょう。
ほんとに紛らわしいです。
これに気がつくのに丸一日くらいネットを調べまくりました。
必要工具
・チェーンカッター
amazonで5年くらい前に買ったPWTのこれ。
千円強で買える。チェーンを切るにも繋ぐにもこれがないとどうにもならない。

PWT チェーンカッター BT-15R
スパナ
車輪を外す時のナットが15mmなので15mmのスパナが必要。
また、ブレーキワイヤーを締めるナットは10mmなので、そちらも必要。
・マイナスドライバー 2つ
スプロケットを固定しているCリングの脱着に2本必要です。
専用の工具もあるとかないとかよくわかりませんが、マイナスドライバーでなんとかなります。
養生用のあれこれ
作業時に床が汚れるので、新聞紙などで養生しておくとよい。
またビニール手袋があると手が汚れづらくて楽です。
といいつつ、作業途中で外してたりしてたらビリビリになってあまり役に立ちませんでしたが…笑
作業手順
なんだかんだ初回だと難しい作業が多いので、時間がたっぷりとれる休日にやりましょう。
多分どこかで詰まります。
筆者は10回くらい作業中に詰まってその都度ネットサーフィンしました。
準備含めると丸2日くらいかかりました。
①チェーンを外す
チェーンがついてるとスプロケットを外せないので、まずチェーンを外します。
チェーンカッターでピンを抜いて外す。
②後輪を外す
作業の意外な難関ポイントその1。舐めてると意外と難しい。
まず後輪をはずす。
変速機やらスタンドやらブレーキやら色々ついていて煩雑なので、以下の参考サイトをよく読む。
作業が一つ進むたびに写真を撮っておくことをおすすめします。
特に、ナット類や、スタンドなど、戻す時にどの順序でどのあたりに付いてたっけ?となりがち。
写真は撮りすぎて損することはないので、パシャパシャとりましょう。
③Cリングを外す
作業の難関ポイントその2。
ネットで調べると、初心者にはとにかく難しいとのことだったので、念入りにGoogleで下調べをしたうえでとりかかる。
マイナスドライバー×2があればできるとのことだったので、特に工具を買い足すことなく、手持ちのもので頑張る。
標準的なサイズのマイナスドライバーだとサイズが大きすぎたので、精密ドライバーのマイナスドライバーを使った。
細くて折れないかかなり怪しかったが、なんとかやり通した。
Cリングの外観
Cリングは以下のような見た目をしている。名前の通り、一部が欠けてCの形をしている輪である。
リングが伸びた状態ではまっており、伸びによる締め付け力と摩擦だけでスプロケットを固定しているという非常に原始的なものである。
Cリングの外し方
外す際には、下の写真にある通り、ハブにある6つの凹みを利用する。
まず、向かい合う2つの凹みにマイナスドライバーを差し込む。
その後、マイナスドライバーを滑り込ませるように、てこの原理を使いつつ力を入れる。
頑張ると、Cリングが少しゆるむ。
ゆるんだら他の凹みにマイナスドライバーを差し込み、てこの原理で前に出す。
最終的にポロンと外れる。
勢いよく飛び出すという話があったのでかなり用心したが、全然勢いはなかった。
ただ、ものによると思うので、作業の際は十分に気をつけましょう。
Cリングがとれたら、スプロケットもそのまま引っ張れば簡単に外れる。
外れたCリングについて
外れたCリングを写真の右上に示します。
Cリングがは外れると少し縮みます。

スプロケットをつける
Cリングが外れたので、新しいスプロケットをつけます。
つけるというか、①スプロケットをはめて、②Cリングで固定する、という流れです。
スプロケットをはめること自体は単純ですが、Cリングで固定するのがやはり難しい。
Cリングを付ける
外した時と同じような原理で取り付けもできます。
ただ、若干コツがいるので、つける方がちょっと難しいです。
引き続き、マイナスドライバー×2で頑張ります。
マイナスドライバーを凹みに入れて立ててやり、それに沿わせる形で入れていきます。(↓写真参照)
少しハマったら、他の凹みにマイナスドライバーを入れてさらにCリングを押し込んでいきます。
最終的に、Cリングがはまります。
ちょっと説明が下手ですみませんが、これまでの作業の流れからなんとなくできるようになっていると思います。
Cリングがはまったら
後輪をはめて、チェーンをはめて終わりです。
説明少なく恐縮ですが、他のサイトに詳しいものがあると思うので、ご参照ください。
18Tにスプロケットを変えてみての感想
さて、スプロケットを変えてみての感想です。
そこそこ脚力はある方だとは思うのですが、やはり14Tは重すぎました。
内装3速のギアを一番軽くしても坂道がきついです。
また、一番重いギアが重すぎて、トップスピードでもほぼ使うことがなかったです。
18Tに変えたら、全てがちょうどよくなりました。
平地は真ん中のギア。
坂道は一番軽いギア。
スピードが乗ってきたら一番重いギア。
当たり前のようですが、14Tではできなかったことです。非常に快適になりました。
ちなみに、16Tも選択肢でしたが、18Tで良かったと思います。
なんならもう少し軽いギアが好みであれば20Tも候補かと思いました。
まとめ
以上、「内装3速ママチャリのギアを軽くする(スプロケット14T→18T換装)」でした。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。