結論
・大学一年のとき、土木・環境系の学科から電気・情報系に転学科しようか迷っていた
・当時、転学科する方法や転学科した人の口コミなどネットを色々調べて考えた
・最終的には転学科はせず、今いる学科で自分の居場所をみつけよう、という方針にした。今ではこの決断で良かったと思っている。
(注) 8年前の情報で少し古い点にご注意下さい
①転学科ですごく迷っていた大学一年
・学科の授業に興味が持てなかった
学科の授業に興味が全然持てなかった。
先生の授業の説明もそこまでやる気がある感じではなく、あまり面白いと思えない。
3年生のときにはコース配属があるが、あまりしっくりくるコースもない。
将来のことを思うと不安が募る。
なんだか毎日胸が苦しい。
逆に大学に進学してみて、電子・情報系の分野に興味が出てきた。
もともとゲームをするのが好きだったこともあり、プログラム・アプリケーション開発に興味が出てきた。
今まで何か特定の分野をやりたいと思ったことはなかったので、これは素直に嬉しかった。
当時はGAFAという言葉が出始めた頃で、IT系の企業も非常にいきいきとしていた。
ポケモンGoのリリースなどもあり、情報系産業が非常に目立っていた。
今いる土木・環境系の学科よりもすごくキラキラしていて、今っぽい、と感じた。
私がいた工学部には電子・情報系の学科があり、転学科するのはどうか?と真剣に思い悩んでいた。
大学入学時にそこまで学科選択をに納得できなかったこともあり、動くなら今か?と思っていた。
そもそもの学科入学の動機
そもそも高校生の時点で大学志望校を決めるのも難しいのに、さらに学部や学科も選ばなければいけない。
高校は普通科で色々なことを幅広く学べたけど、大学では非常に狭い一分野を選ばなければならない。
さらに、学部や学科の偏差値、入学難易度も気になる。
そうこうしていると、あまり大した理由もなく学科を選ぶことになってしまう。
高校のときにも進路を深く考えたが、正直答えも出ないままなんとなくこの分野でいいかな、という理由で選んでいた。
なんとなくというよりは、選択肢を潰さない無難なところに行きたい、というのもあった。
なので、所属学科にあまりしっくり来なくても当然といえば当然ともいえる。
とはいえ、学科にしっくりはきていなかったが、工学部自体にはしっくりきていたのでそこまで外してはなかったかもしれない。
②転学科について考えたこと
迷える子羊である当時の私が頼るものといえば、今も昔も、まずはネットである。
当時のインターネットサイトのQ&A
今はなきwebサイトに以下の投稿があり強く影響を受けた。記憶を頼りに当時の投稿を再現してみる。
「転学部・転学科は甘い気持ちでするものではない。転学科したところでまた移った先で文句を言うのがオチである。転学科・転学部をするなら、もう一度センター試験や2次試験を含めた大学受験をやり直してしてまで他の学部・学科に移りたいと思う覚悟があるかどうか。その度胸がないと転学科したところであまりうまくいかないだろう。」
ちょっと厳しすぎる話かもしれない。ただ迷っている人にとって転学科するべきかどうかを決めるいい指標になると当時の自分は思った。
そしてこのコメントをみてどう思ったかというと、
「大学入試をやり直してまでは転学科はしたくないかな…」
というのが本音だった。
また、大学一年というのもあり、ちゃんと大学の授業というものにうまく向き合えているのかも怪しい。
「ただなんとなく現状がつらいから転学科したい」
というのは、どの分野のことを勉強するにしろ出てくる多少の苦労を、「分野が合わない」という理由に簡単に押し付けているのではないか?
今の学科の中とちゃんと向き合ったか?
そう聞かれると自信を持って答えられる状況ではなかった。
・友人との相談
大学の講義が面白いと思っている人は少ない
高校までの授業はそこそこ面白い。先生も熱意がある。
ただ、大学からは非常に専門的になるのと、先生は教えるのが本業ではなく研究するのが本業だったりする。
なので、授業が面白いというのはむしろ珍しくことである。
友達も、「授業が面白いわけないでしょ」と言っていた。
(ちなみそういうことを言う人は、意外とちゃんと授業を受けている人だったりする。)
また、大学は自分で勉強するところであって、人から教えてもらおうとか、先生の説明が面白くないから興味が持てない、などはちょっと違うというのもある。
別に、勉強したい分野があるなら、勝手に勉強すればいいだけのこと。
ということで、学科が合わないというよりは、大学というものに慣れていないというのもあるんだろうなと思った。
③決断とその後
転学科の手続きはした
色々と書いてきたが、当初はけっこう転学科をする気があったので転学希望の届出を出してはいた。
そして、転学の書類照会(大学入試の成績参照)には幸運にも合格した。
ただ、その後面接をする必要があったが、それは申し込まなかった。
上に書いてきたような心境の変化があったからだ。
当時考えた進路
・転学科はしない。
・今ある学科の中で興味が持てる分野を探す。自分がいる学科の多くには興味は持てないかもしれないが、もしかしたら何か見つかるかもしれない。
・興味がある分野については今ある学科に所属した状態で自習したり、他学科の授業を聴講したりする
学科内でのその後
やはり学科内の多くの分野に興味を持てたわけではなかった。
ただ、自分で少し興味がもてると土木の計算工学系の分野を見つけた。
この分野は非常にIT的な分野なのだが、計算する内容は土木的な力学であり、IT分野の人はなかなか参入できない。
ということで、なかなか自分なりのブルーオーシャンを見つけられた気がする。
転学科していたら、多数の人の中に埋没し、特に強みのない人になっていたかもしれない。
さいごに
以上、「転学科をする寸前までいった話」でした。ここまで読んでくださりありがとうございました。
参考文献
・私がいた大学での転学科の案内HP
・最近は転学部・転学科も柔軟に受け入れているという話もあるそうです。